以前も何度か話題にしましたが、バーチャルYouTuberの話。
2016年2月にキズナアイ氏を知った当初から、こうなるかもしれないとは思っていましたが、しかし予想以上の盛り上がりですね。
今回は、その熱狂に至るまでの流れを主観で見ていきます。(文中敬称略)
ここまでの大まかな流れ
大まかな流れですが、
①バーチャルYouTuberの前身とも言うべきコンテンツが衰退する
↓
②キズナアイが誕生する
↓
③それを受けて、いくつかの企業がバーチャルYouTuberの開発を始める
↓
④
いくつか、バーチャルYouTuberに近いコンセプトのコンテンツができあがる
(シロやYUAなどが誕生した)
同時期、キズナアイ、外国人を中心に爆発的な人気を得る
↓
⑤
のじゃロリおじさんがはてなブログでバズる
キズナアイがチャンネル登録者数100万人を達成する
エイレーンがミライアカリを完成させる
輝夜月が爆誕する
(キズナアイがアングラな方向でウケる)
↓
⑥バーチャルYouTuber戦国時代へ……
こんな感じですね。⑤がいいタイミングで重なって、同時多発的にバーチャルYouTuberブーム到来というわけです。
キズナアイとしては不本意でしょうが、ニコニコ(例のアレ)や18禁MMD(つーかこれ規約違反)で、日本人にも注目されたのでしょう。
例のアレと18禁の是非は置いておくとして、オタク文化圏での『YouTube』コンテンツが他のコンテンツを通して認められたわけです。
面白いのは、バーチャルYouTuberの中でも後発組(⑤)ばかりが大注目されている点でしょうか。どうしてもYUAやときのそらが注目されにくい。
失礼な物言いであることは承知の上で、誤解を恐れずに言えば。
・ただの清廉潔白な子はウケにくい
・奇抜というだけでなく、つまり現実で憧れるものがウケる(ギャルのノリだったり、下ネタを言う子だったり)
・上記がウケる理由は、その上で処女性が高いから(現実のアイドル等とは違い、ユーザーにとって都合の良い存在として在り続ける。偶像が壊れにくい)
各人気バーチャルYouTuberを見て行くと
エイレーンは下地となるものがあったので、ミライアカリの高いクオリティが注目を浴びるのもわかります。
シロはそのキャラクター性から、黎明中期の中でも上位にあります。
輝夜月については、そのキャラクター性と声。本人たちは不本意かもしれませんが、これもアングラ(ニコニコの例のアレ)や中の人の人気が影響しているでしょう。
のじゃロリは……例外です。
ここからの流れ
さて、ここからの流れを予想してみましょう。(以下の文中において、のじゃロリは例外です)
男のバーチャルYouTuber
既に他企業は動き始めていることでしょう。
女性向けに男性バーチャルYouTuberを作っているとみて間違いありません。
現状でも男性のバーチャルYouTuberはいます(ばあちゃるなど)が、もっとこう、露骨に狙ったものを出すでしょうね。
……私見ですが、大して掴めないと思います。
もし出すのなら、声優を有名な人(わかりやすく言えばプロ)にした方がいいのではないでしょうか。
偏見かもしれませんが、女性に対しては今のバーチャルYouTuberと同じ戦略が通用しないと思うのです。『中の人』を大っぴらにしないと食いつかないのでは……。
良くない流れ
あと2つ、あまり良くない流れを予想してみます。
・クオリティの低いものが乱立する
これにかんしては、企業というよりも個人製作の場合でしょうか。まさかとは思いますが、のじゃロリと同じスタイルで売っていこうという人はいないでしょう。……それは無理ですよ?
後で述べることにも関係しますが、バーチャルYouTuberの技術は、資本なしにおいそれと真似できるものではありません。マンパワーも足りなくなるでしょう。
それを強引に作ってしまえば、残念ながら良い物にはなりません。
個人製作ができないとは思いませんが、適切な方法をとらないことにはうまくいかないと思います。
・『バーチャルYouTuberを目指す人』を食い物にしようとする人や企業が現れる
何においてもそうですが、他人の夢を食い物にしようとする人や企業が、ハイエナのごとく現れるでしょう。
いえ、実際手助けになる場合もあるでしょうし、否定するわけではないんですが。
ただ、『YouTuberを目指す人』を食い物にする人たちがいるなら、『バーチャルYouTuberを目指す人』を食い物にしようとする人たちもいるでしょう。
危機管理はしっかりとしてほしいですね。
終わりに ~このブームはどうなるのか~
あくまで私の予想ですが、年が明けて一週間もすれば、一旦収まるでしょう。その後はキズナアイとミライアカリが本流となり、シロは一歩遅れながらも確実についていきます。輝夜月が小規模ながら連続的に起爆を繰り返し、時折シロも話題をかっさらうことになるのではないでしょうか。
のじゃロリですが、今よりは人気も落ち着くでしょう。本人の意思によって今後が大きく変わってくると思います。
そして、良くも悪くも第二次バーチャルYouTuberブームが起きます。先述した、男のバーチャルYouTuberです。
同じ戦略では売れない、第一次バーチャルYouTuberブームのターゲット層からは叩かれる、そもそも女性層から中の人の人気くらいでしか支持が得られない…………。
どうなるんでしょうね!
さあ、私の予想はどれくらい当たるでしょうか。