YouTubeの広告収入で生活する人をYouTuberと言いますが、そんな方々にとって厳しい話(笑)が出てきました。
動画を投稿するユーザーが広告収入を得られるようになるには、「YouTube パートナーシップ」に参加しなければならないのですが、その参加基準を厳しくすると発表したんですね。
新しい基準は「チャンネル投稿動画の再生時間が過去1年間で4000時間以上」「チャンネル登録者数が1000人以上」というもので、過去の基準である「チャンネル投稿動画の合計視聴回数が1万回以上」と比べれば、確かにハードルが高くなったと言えます。
今回の発表を受けて、メディアは「YouTuberとして食べている中間層にダメージ」と言っていますが、本当にそうですかね?
4000時間=240000分
5分の動画を全て見てもらえるとして、48000回。
1週間に2つ動画を投稿するとして、1年間で約100本。
48000回÷100本=480回/本
5分全て見てもらえる動画を100本作って、1動画あたり480回見られればいいという計算。
…………YouTuberとして生きようと思っている人なら、これくらいはできないと生活にならないのでは?
1再生あたりの広告収益は0.1円以下と言われています。
0.1円×48000回=4800円
バイトの日給より安いじゃないか……。
じゃあ、1回の再生数で1分しか見てくれなかったとしよう。それで、新しいルールに当てはめてみます。
0.1円×240000回=24000円
バイトで3日働けばいいじゃん。
しかもこれ、年収だぜ?
新基準に落ちるような人は、そもそもYouTuberとして食っていけてないのではないだろうか。
というわけで、メディアが煽るほど中堅YouTuberに危機はないです。既にYouTubeで飯を食べている人は問題ないでしょう。
時給800円で1日8時間、月20日働いているとしても月収128000円。年収にして1536000円。YouTubeで同じだけ得るには、その10倍の再生回数15360000が必要です。
ちなみに15360000回で240000分=14400000秒見てもらうと、1回1秒で間に合います。
バイト分稼げていれば、絶対に問題ないって。
どちらかと言えば、チャンネル登録者数1000人の方が難しいのではないでしょうか。……まあ、これも既に食えている人は問題ないけど。
どこかの記事では「全体の1%といわれるトップYouTuberと、趣味で動画を投稿する人の二極化が進むと思う」なんて書かれていますが、まったくそんなことはないと思いますよ。少なくとも、今回の変更に限っては。
「基準のために過激動画を投稿する人が出てくる」ことはなくて、そういう人は元からお金目当てで過激動画を投稿するのだと思いますよ。
ということで、YouTube広告収益化基準厳格化で食えなくなるわけがない、という話でした。だって、基準も越えられない人は最初から食えるわけないんだもの。