言わずと知れた名作アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』『R2』ですが、劇場版三部作として2017年にリメイクされました。
その第2作目『コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅱ 叛道』を視聴したので、感想を述べますよ。
なぜ視聴したのか
こちらに書いてあります。
『復活のルルーシュ』が公開される前には、劇場版三部作を観ることは叶わなかったのですが。どうしてなんでしょうね。
ところで、AbemaTVで1日限りの放送だったのですが、翌日からはAmazon Primeで配信していましたね。おかげで何度か観られました。
超簡単なあらすじ
ブリタニアを打倒するための力を揃えたルルーシュ。しかし、妹のナナリーを守る役割であるはずのスザクが敵であることを知り、葛藤していた。
アニメでいうと、無印18話から始まります。
劇場ポスターって、とてもワクワクする。
感想
以下、ネタバレを含みます。
原作を視聴しているので、劇場版との違いについて触れていくことにしましょう。
今回は新規カットも多いので、とても新鮮でした。
スザクが父親を殺したという情報は、ルルーシュの前でマオが発言したところで漏れました。劇場版ではマオが登場しないので、ナリタでC.C.と間接接触したときに見せられたことになっています。
うまく辻褄を合わせましたね。
式根島での出来事について、大幅な変更が行われています。確かに尺が長かったから、仕方ないですね。ルルーシュがスザクにギアスをかけて以降、神根島に漂流するエピソードはなくなりました。ユーフェミアも巻き込まれていません。ルルーシュはカレンに救助されました。神根島に流されないので、ガウェインは別の方法で手に入れることになります。アヴァロンのハドロン砲については、アーニャが動員されていました。
元々、あの漂流もやや強引な展開だったので、まだこっちの方が不自然でないと思います。その後の展開にも、そこそこうまく繋げていますね。
ただし、ユーフェミアがゼロの正体を知るタイミングはズレています。
文化祭でナナリーと再会し、兄妹が生きていると初めて知ります。ルルーシュを疑うのもこの時。
違和感を覚えたのは、ナナリーのために「行政特区・ニッポン」の設立に踏み切ったと言いますが、シュナイゼルから認可を得たのは、ナナリーと再会する前です。好意的に解釈するなら、文化祭の場で宣言するのを決めた原因がナナリーだったということでしょうが……。元々はスザクのためだったのでしょうね。
この辺は動機の解釈が変わってくるので、僕は原作の方が好きですね。
V.V.の声優さんが変更。……とはいえ、違和感なし。
めっちゃ似てる!
『R2』の前半部分は大幅なカットが行われました。
ブラックリベリオンは失敗に終わりますが、中華連邦の支援によって、黒の騎士団は救われます。
ルルーシュが記憶を取り戻し、ロロとヴィレッタを手駒にする過程はカットされ、代わりにスザクの視点で描写されました。ナイトオブラウンズとスザクの初対面も挿入。豪華ですね。
中華連邦の諸々もカット。星刻や天子の出番も大幅に減りました。これが悲しい。
ちなみに、天子の声優さんも変更に。棒読みでも可愛らしい印象でしたが、打って変わって普通の可愛さに。印象が変わりますね。
シャーリーがロロを殺害するエピソードも変更。シャーリーは生存します。
劇場版ではルルーシュがシャーリーにギアスをかけることもなくなりましたから、ジェレミアのギアスキャンセラーで解除されるのは、シャルルのギアスのみになります。
ジェレミアから忠告を受けるシーンがかなり好き。ジェレミア、やっぱり良いキャラクターですね。
全体的な感想。
変更された箇所が大きく、あっさりとした印象。ただ、三部作の中ではかなり重要な場面の連続ですから、初見の人には見応えがあるかもしれません。
少し駆け足過ぎて、理解が追いつかない人もいるのでは?
『興道』より頭を使わないといけないですし、アニメの知識があるのを前提にしているのかな? うーん、わからない。
ともあれ、三部作のトリを務める『皇道』も楽しみにしています。