厨学生日記

曖昧な哀の毎日

なぜ僕は音声投稿サイト『HEAR』に投稿するのか

音声投稿サイト『HEAR』を紹介したい、薦めたい、世に広めたいと思って記事を書こうとしたものの、その中身に困っている。

正直に言って、サービスとしてはまだまだ発展途上だ。実際、まだβ版である。

しかし、僕が正式なリリースを心待ちにするサービスなんて、今までの人生でも数えるくらいにしかない。

そこで今回は、僕がHEARにどんな魅力を感じて投稿しているのかを述べようと思う。

 

 

 

声とインターネットの歴史

僕がまだ学生だった頃、『こえ部』というサービスがあった。

2007年から2016年まで、実に10年近く存続していた。僕が声の活動をし始めた頃にはもう下火だったけれど、当時の界隈で知らない人はいなかっただろう。

ユーザー同士の交流が盛んなサイトで、中高生が多く利用していた。それゆえに出会い系として悪用されることも多かったらしい。

 

ところで、インターネット環境は2007年から2016年の間で大きく変わった。

学生に対するスマートフォンの普及率である。

これによる大きな影響は、以下の3つだと考える。

①SNSによって繋がりを持ちやすくなったので、こえ部のコミュニティとしての価値が相対的に落ちた。

②パソコンにマイクが必須だった従来に比べて、質は低いが誰でも音声を録れるようになった。その結果、作品の出来に差ができた。

③競合他社がスマートフォン向けで参入し、ユーザーを奪われた。

 

今の時代で音声配信サービスといえば、元は米国法人でDMMが運営している『nana』だろうか。実質、女性向けだけれども。

恥ずかしながらここ最近で知ったが、『Spoon』というアプリも有名らしい。韓国の企業が運営母体の音声配信アプリだ。その利用者がHEARにも投稿しているパターンをよく見かける。

僕が惹かれた中では、エキサイトが運営している『Radiotalk』。サービスの初期から知っているが、今のRadiotalkは非常に完成度が高いと思う。惜しいのは、どうしても公式の番組に偏って、一般ユーザーがないがしろにされつつあるところだと考えている。

 

すぐに消えていったサービスもあった。

『TmBox』、『SAY-U』、『ON-MIC』など。

TmBoxはやや特殊で、RadiotalkとSpoonもまた例外だが、他のサービスはこえ部に似ている。要はユーザー間の繋がりに重きを置いている。運営にそのつもりがなくとも、ユーザーは(こえ部を失って初めて気付いたかのように)ユーザー同士の繋がりを求め続けたので、そのように進化(?)していった。

 

さて、あえて出さなかった名前がふたつある。

『cocommu』、それから『HEAR』。

共にブラウザからの配信のみで、アプリは今のところ存在しない、言ってしまえば時代に逆行したサービスだ。

いよいよ本題に入るのだけれど、項をまたいで一区切りとしよう。

 

これから数行は完全に余談で、僕の中でも考えがまとまらない話。

声優志望者が増え続けている昨今で、インターネット上での趣味として演技をする人が減り続けているのは、それだけ本気の人が増えたのかな。

それとも単に辞める人の割合が新規参入者の割合を上回っているだけなのかな。つまり少子化が影響しているのかな。

もしくは、YouTubeやらTikTokやらに吸われているのだろうか。

他に思いつく人がいたら、是非意見をください。

 

なぜ僕は音声投稿サイト『HEAR』に投稿するのか

インターネット上で活動するとき、1つの拠点で構えるのも大いにありだと思う。そこでの活動に集中できるからだ。

しかし、世の中にはたくさんのサービスがある。適材適所で使い分けたり、より多くの人に自分を知ってもらう機会を作ったり、その理由は数あれど、複数のサービスで活動するのも戦略だ。

 

早い話、僕はラジオをどこに投稿するのか悩んでいた。

 

僕の場合、このように使い分けている。

ニコニコ→動画と生放送。好きだし、初動はYouTubeよりも良いから。

YouTube→動画のバックアップ。サーバーが強いので、その点において他サービスより明らかに使いやすい。

ツイキャス→ラジオを生でやるなら。

はてなブログ→ブログ。機械音痴には一番使いやすい。

 

ラジオを投稿する場合、既存の選択肢であれば動画配信サービスを使うしかない。しかし、もちろんそこは動画配信サービスであって、音声配信サービスではない。

『SoundCloud』も考えたが、あれは音声ファイルの共有がメインで、ラジオを投稿するのに適してはいない。

『Podcast』、それこそ『cocommu』も考えたが、ピンとくるものはなかった。

そしてスマートフォン向けアプリは、音質や編集の観点から使いたくなかった。もしRadiotalkがブラウザ上からの投稿に対応していれば、僕はそちらを使っていただろう。

 

そんな僕の前に、彗星のごとく現れたのがHEARだった。

HEARの公式Twitterアカウントが、僕のTwitterアカウントをフォローしたのだ。

何かしらのワードで検索をかけて、ヒットしたアカウントに「いいね」とフォローを飛ばしているのだろうと、すぐに察した。だから最初は相手にしなかった。

ただ、「音声投稿サイト」の文言に惹かれてアカウントのトップに行き、そこからHEARのサービスを知った。

その後の僕は電光石火で、僕の愛すべき友人たちにラジオをやらないかと持ち掛けた。

そして『Xさんがログインしました。』に至る。

 

僕は友人たちに素敵な口説き文句を送った(その辺は話すと長くなるので割愛)が、そのときには「HEARに投稿したい理由」を深く述べなかった。

その理由はとても単純で、誰かが使わないと滅びるからである。

 

いや、微々たる力しか持たない僕たちだから、何をしても滅びるときは滅びるし、何をしなくても続いていくときは続いていく。

けれど、その辺は寄付の精神と同じで、ひとりひとりの利用がサービスの存続を生むのだ。

有名人の力だけでは発展しなかったサービスを、僕は数多く見てきた。結局のところ、大衆に愛されなければならない。

 

冒頭で述べた通り、HEARのサービスはまだまだ発展途上だ。

「今までになかった」機能の実装よりも、今の使い勝手の悪さをどうにかしてほしいと思っている。素人の僕が言うのも偉そうに言うのも問題だろうが、それでも使っている1ユーザーの意見である。

おそらくHEAR公式の方々は、すべてのユーザーの意見を一度は目にしてくれている。検討して判断し、実行するのはプロの仕事だ。通る意見も通らない意見もあるだろう。それはそれでいい。

 

ここが肝要。僕がHEARを利用する理由。

僕は未来あるサービスを愛していて、HEARに希望を持っているのだ。

 

HEARの魅力

では、なぜHEARの今後に未来を感じるのか。

これも簡単で、公式のフットワークの軽さだ。これがそのまま魅力でもある。

 

HEAR公式Twitterアカウントを見た人はわかるだろうが、特に広報の方のフットワークは非常に軽い。

外から見ているだけで、

自らラジオを作る

記事を作成する

③投稿されているコンテンツの大半をチェックする

その感想をTwitterに載せたり、拡散したりする

⑤新規層の開拓を続ける

と、働き通しだ。これは音声メディアが好きで、自分たちの作るサービスが好きでなければできない。正直、仕事にしておられるのがとても羨ましく感じるくらい。

 

企画を担当している方や、決定権を持つ人も同じく、行動力が高いと見える。

世間に声優の朗読が流行っているのを見て、HEARでも誘導したり、公式の台本を手配したり。

 

このプロジェクトにかかわっているのはおそらく数人で、エンジニアは大変なのだろう。作業量的に取捨選択と優先順位をつける必要があるはずだ。正式版のリリースがあるとすれば、なおさらだ。

 

ユーザーにできること、僕にできること

もしこれを既存のユーザーの方が見てくれていて、HEARのサービスに少しでも愛着があるなら、これからも使い続けてほしい。

投稿、聴取だけでなく、Twitterでのシェアやおたよりの送信など、そのひとつひとつがサービスの続行に繋がって、サービスの進化に繋がる。

全てが今よりきっと良くなる。

 

僕は(珍しく)積極的な側にいるので、たとえば今回のようなコラムも書くし、ユーザーの間で立てられそうな企画を考える。もしも公式に何かを求められれば、その手伝いを喜んで引き受けるつもりだ。

準備が整ったら、『Xさんがログインしました。』以外にも収録・投稿したい作品はいくらでもある。

 

皆で、新しい音声投稿サービスの未来を作りたい。そう考えている。

 

 

 

僕のHEARアカウントはこちら。