厨学生日記

サブカルと創作、そして黒歴史、厨二病

本『トキワ荘青春日記』感想

2016年12月に発売された『トキワ荘青春日記』を読みました。

藤子不二雄A先生がトキワ荘で過ごした、20~26歳の日記です。

 

なぜこの本を読むに至ったのかと申しますと、父親から貸し出されたからです。

僕の父は、藤子・F・不二雄先生や藤子不二雄A先生、ちばあきお先生を心から好いているようで、大して興味を抱いていない僕にも滔々と語るほどです。

もちろん、僕も作品を読むことはあるのですが、特別好きでもありませんでした。

自分の読みたい本じゃないと、なかなかページが進まないのはわかっているので、よっぽど読まずに返そうかと思いましたが、藤子不二雄A先生が過ごした当時を詳しく知らないので、その実態を確かめるつもりで読みました。

 

トキワ荘青春日記

偉大な先生であるのは間違いないが、受け止め方は人それぞれだ。

 

結論から言って、この本を読みたいと思って読んだ人よりは感銘を受けなかったかと思います。ちょっと面白かった。読んでよかったです。

50年以上前の歴史というのを、まるで目の前で再現するがごとく、日記として残しているのです。やはり藤子不二雄A先生は素晴らしい。

 

手塚治虫先生に憧れた漫画家たちが、手塚先生の過ごしていたトキワ荘に集まります。安孫子先生(A先生の御本名)と藤本先生(F先生の御本名)は上京して間もない頃、手塚先生の仕事場を頂いてトキワ荘に引っ越しました。

帰省して原稿を落とした話は有名で、この日記を読むと流れがよくわかるのですが、その後も締切を伸ばしてもらおうとする安孫子先生の様子を見ると、安孫子先生も人間なのだなあと思います。

お二人が漫画を連載していた学童社の倒産など、深刻な出来事もあるにはありますが、全体的には仕事に悩みながら楽しげに過ごすトキワ荘の面々が描かれています。

稼ぎが少なく、お金に困った当時の安孫子先生を思うと、哀愁を感じます。

 

現代であれば、シェアハウスでの過ごし方に近いものがあるでしょう。

「漫画については、あまり語り合うことはなかった」と述べられていますが、同じ職種で気が合う人たちと、毎日を楽しそうに過ごしている様はとても羨ましいです。

こんな青春を僕も過ごしたかった……!

 

トキワ荘での日記は、20年代前半がメインになります。

僕も日記を付けてはいるのですが、こんな充実した人生は過ごせていないですね。見比べるのもおこがましい。

今はPCもあることですし、こういった感じの日記をつけるのもアリか? なんて思いました。

いやー、いい本だった。