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アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』の感想

言わずと知れた名作アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』『R2』ですが、劇場版三部作として2017年にリメイクされました。

その第1作目『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』を視聴したので、感想を述べますよ。

なぜ視聴したのか

元々、コードギアスのアニメ版を見始めたのが2018年の1月頃でした。当時は劇場版の後悔途中であり、『興道』を見る手段がなかったので、全て後で見ようと思っていました。

完全新作映画『コードギアス 復活のルルーシュ』の公開に先駆けて、AbemaTVが世界初無料配信を行っていたので、ちょうどいい機会だと思った次第です。

というのも、『復活のルルーシュ』は劇場版三部作の続きらしく、原作であるテレビアニメ版の知識と食い違っている場面も多いと知っていたので、観る必要がありました。

 

簡単なあらすじ

母を何者かに殺され、父である神聖ブリタニア帝国皇帝に国を追われた忘却の皇子、ルルーシュ。彼は神聖ブリタニア帝国に占領された日本――エリア11でその正体を隠しながら暮らしていた。母を死に至らしめ、妹ナナリーの目と足の自由を奪った神聖ブリタニア帝国の打倒。謎の美少女C.C.から絶対遵守の力・ギアスを授けられた時、ルルーシュの野望が実現へと向けて動き出す――。

コードギアス3部作の公式サイトより引用

 

 コードギアス 反逆のルルーシュI 興道

アニメよりもさらに絵が綺麗になっている。

 

感想

以下、ネタバレを含みます。

原作を視聴しているので、劇場版との違いについて触れていくことにしましょう。

 

新宿について触れられたカレンが、ルルーシュをゼロではないかと疑うシーンについて。原作ではルルーシュが電話を使った小細工でごまかしに成功しましたが、劇場版では「妹の世話をしているのに精一杯だろう」と自己解決しています。

声が似ているだけでなく、「新宿」という具体的なワードを出している人間に対して、その理由だけで片付けてしまうのは強引な気がします。

 

ユーフェミア(ユフィ)とスザクの出会いから、街を巡るシーン。原作では戦闘の仲裁でユフィが皇族だと明らかにされますが、劇場版ではロイドから明かされるのみ。

全体的にユフィの出番が減っていますね。スザクがユフィと良い関係になる過程が縮まったのは、ちょっと残念です。

 

学園での日常、サイタマゲットーでのルルーシュ対コーネリア、ホテルジャック事件、カレンに関連する「リフレイン」がカット。黒の騎士団についてはダイジェストで展開されました。

基本1話で完結しているので、なくても困らないと言えば困らないのかもしれません。ただ、ニーナがユフィと会わないし、カレンの家族問題は触れられないままになりますね。時間がないから仕方ないか。

 

もう1人のギアス使い、マオの出番が丸々カット。ナリタではシャーリーの父親が死ぬこともなく、ゼロの正体がシャーリーに知られることもありません。なお、ヴィレッタを撃つ役目はディートハルトに変えられました。

シャーリーの登場はルルーシュを探す描写のみで、全体的な出番が減っています。悲惨な運命を辿らないだけマシと捉えるか、登場回数が少ないのを嘆くべきか……。

 

ルルーシュが桐原と話す場面は大幅に変化。C.Cとカレンはおらず、井上が同行。片瀬の自殺を偽造する場面はなく、回想でのみ語られました。

この辺は辻褄が合うように短縮した印象。

 

全体の感想。

どうしたって、登場人物に対して時間が足りなすぎますね。学園勢は軒並み出番が減り、ユフィも減り、相対的に黒の騎士団とブリタニアの軍人が目立っています。それとディートハルト。

新規アフレコなので当たり前ですが、原作終盤と同じような演技の登場人物を見られるのは強みですね。

元々話数の多い物語をうまくまとめたなと思いました。

劇場版三部作を見て気に入ってくれた人は、是非原作アニメも見てほしいですね。違う世界が楽しめると思いますよ。

 

続編『叛道』の感想はこちら↓