前回までのあらすじ。
・ iTunes のバックアップファイルとメディアファイルが入った HDDが壊れた。
・ iPhone の画面が盛大に割れた。
・ バックアップ作成のために iOS 12にした。
今回は解決編となります。ようやく全てが終わりました。
あらかじめ言いましょう。ハッピーエンドです。
下準備
Genius Bar での修理に備えて、各種データのバックアップを用意しました。
というのも、交換しなければならない場合、端末は引き取られてしまうからです。画面修理だけなら、データを削除することもないようなのですが。
結論から言うと、iCloud へのバックアップを行ってしまえば、ほぼ必要がない作業でした。
アプリの引継ぎ
まず最初に、独自の引継ぎ方式、ログイン式、引継ぎ不可、引継ぎ不要のアプリに分類します。
独自の引継ぎ方式をとっているアプリは、そのすべての引継ぎ手続きを行います。
ただし LINE など、引継ぎに時間制限があるアプリは iPhone を交換する直前に設定しました。この設定を忘れないことに神経を使う……。
ログインすればアカウントに入れるアプリは、 ID やパスワードを絶対に間違えないよう、メモするだけで十分です。
引継ぎ不可能なアプリは、ほとんどが iTunes でのバックアップを利用しているアプリです。
僕の場合は、なぜか iCloud Drive も使えなかったので、それに対応しているアプリも引継ぎ不可のアプリとして分類されました。
引継ぎ不要なアプリは言うまでもないですね。再ダウンロードすればいいだけです。
……と、ここまで言っておいてなんですが、この作業はひとつのアプリを除いて不要でした。
僕は勘違いしていました。
iCloud にバックアップされている書類とデータは、 てっきり中身がないものだと。「そのアプリをダウンロードしていた」という記録ばかりだと思っていました。
実際に復元後は再ダウンロードが行われるのですが、ほぼ全てのアプリが問題なく、今まで通り使えたのです。
アプリによっては、アカウントに再ログインする必要があるなど、ちょっとした不具合もありましたが、大した問題でもありません。
唯一、引継ぎが必要だったアプリは『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)』です。
残念ながら、原因はわかりません。
これだけのためでも、ちゃんと引継ぎを用意した甲斐がありましたね。
もちろん、引継ぎの用意は全てしておくことに越したことはありません。
また、この記事は成功を保証するものではなく、あくまで僕の体験談なので、その点はご容赦ください。
iTunes Library に入っているデータの書き出し
前回まででも述べていることですが、 iTunes Media と Library が手元にないのですから、それらのデータは当然ロストすることになります。
自分にできたのは、原始的に「何を入れていたのか」を手打ちで書き出すことだけです。
この作業だけで3時間ぐらいかかったのですが、人によっては iTunes で買っていたり、 Apple Music を使っていたりと、上手く立ち回れていれば問題ないでしょう。
リンゴに対する憎しみのピーク。その後は諦観の境地へ。
Genius Bar へ……
相変わらず Apple Store はレベルの高い人達で溢れていましたね。黒ジャージに T シャツ一枚の僕は、完全に場違いです。
予約していたにも関わらず、20分以上待ちました。酷い格好で。
それはともかく、Genius Bar で修理をお願いすると、素敵なレディが対応してくれました。
僕は、
・iTunes バックアップがない
・緊急措置的に iCloud でバックアップはしている
・できるだけ端末の今の状態を維持したまま修理してほしい
と伝えました。
すると、レディは iCloud の設定をいじりながら、いくつかの質問してきました。
申し訳ないですが、その中身は具体的に覚えていません。答えるのに必死でした。
「○○は使っていますか?」と何度も聞かれただけだと思います。
レディ「画面修理で対応できますね。2時間ほどお時間を頂きますが」
僕 「あ、交換でお願いできますか?」
レディ「かしこまりました」
なぜ交換にしたかというと、バッテリーの劣化が見られたからです。また交換する羽目になっては、お金も時間もかかりますからね。
幸か不幸か、僕は新機種に魅力を感じていないので……。
SIM の交換作業が終わった後、
「初期設定をして、動作確認しますね」
ということで、軽い充電が終わるのを待つこと20分。
動作不良もなく、新しい iPhone が僕の手に渡りました。
iPhone 6S だったので、お値段は税込36504円。
税抜の8割がソフトバンクの『あんしん保証パック(i)プラス』で戻ってくるので、実質9464円でした。
まあ、新機種の1/10の値段ですから。
画面が割れる恐怖に少しでも抗おうと、保護フィルムも張ってもらいました。+4000円。
おまけに iPhone カバーを6年ぶりに購入。これで壊れにくくなるでしょう。+2000円。
その後
ここから、少し苦労しました。
というのも、どうやって iCloud から復元すればいいのかがわからない。
PC からインターネットで調べてみましたが、いまいちピンとこない。
必要な作業は、再び全データを削除することでした。
動作確認のために初期設定をしてもらったのですが、その初期設定をする過程で iCloud から復元する項目がありました。
これに気づくのに、1時間ぐらいかかりました。機械音痴もここまで来るか。
無事 iCloud から復元。壁紙が今までのと同じものに戻っていて「ん?」と思いました。
ともあれ、自宅の wi-fi に接続。
続々とアプリが再ダウンロードされます。
試しに、最初に再ダウンロードが完了したアプリをタップしてみると、今までのデータが全て元通りに。
すべてが使用可能になるまで、4時間くらいかかりました。
これを LTE や 3G で行なっていたら、とんでもない通信量になっていたでしょうね。(というか、復元できない設定になっているかもしれない)
これで一安心。
続いては、新しく iTunes Library を作ります。
……その前に、バックアップできる容量を持った HDD がないので、USB メモリを購入。外付け HDD は懲りました。
これでようやく iPhone を PC に接続できる! と思ったら、コードが不調。
「お前、充電はできとったやんけ」と思いつつ、新しいコードを購入。 出費がかさむ。
iTunes の設定で、接続後の自動同期をオフ。
まずバックアップを取って、それから同期。
手元にある CD を iTunes に全て取り込んで、もう一度同期。
長い戦いが終わりました。
まとめ
今の時代、iTunes バックアップがなくても問題なさそうです。
ICloud のバックアップにこれほどの力があるとは……。
僕が iTunes を使う理由も、 CD を取り込みたいだけですからね。
全てオンライン上で終わらせられれば、その方が良いかもしれません。
いずれにしても、不慮の事故で iTunes バックアップを失った人が希望を持てたら幸いです。
ただし何度も言っているように、この記事は成功を保証するものではないので、自分でできる対策は全て取った上で挑むことを推奨します。
ちなみに、僕は Android に買い換える選択肢もありました。 HDD が壊れる前は、真剣に考えていたことです。
もっとも今回は迷うことなく、対策案としては真っ先に没にしていますが。
ジョブズの呪縛、恐るべし。
今後、より良い製品ができることを期待しています。