僕はよく「ネットでの創作活動を考える」というカテゴリで記事を書いていますが、そもそもネットでの創作活動とは何なのでしょう。
厳密な定義ができるものではないですが、それについて考えるというのだから、正体を探るくらいのことはしておこうと思います。
創作活動とは?
創作活動と聞いて、すぐに思い当たるものはなんでしょうか。
絵を描く、小説を書く、動画を作る、写真を撮る、楽曲を作る……
ひとつひとつを挙げていくとキリがありませんね。
目線を変えれば、陶芸や彫刻、ジオラマなども創作活動と言えます。
今から当たり前のことを言います。
「創作し、活動すること」が創作活動です。
(新しいものを)創り・作り、活発に動く。
ありとあらゆる作る行為、強いて言うならば新しい物を作る行為が、全て創作活動と言えるでしょう。
では、ネットでの創作活動とは?
場所をネットに限った創作活動とはなんでしょうか。
先ほど例に挙げたものに関して、それらをネット上で見てもらう方法を考えてみます。
絵を描く→描いた絵を『pixiv』に投稿する
小説を書く→書いた小説を『小説家になろう』に投稿する
動画を作る→作った動画を『YouTube』に投稿する
写真を撮る→撮った写真を『Instagram』に投稿する
楽曲を作る→作った楽曲を『Soundcloud』に投稿する
あるいは、自らブログやホームページを作って発表する人もいるでしょう。
では、残りの3つをネット上で見てもらう方法を考えます。
陶芸→作品を写真に撮って、Twitterやブログに投稿する。
彫刻→作品を写真に撮って、Twitterやブログに投稿する。
ジオラマ→作品を写真に撮って、Twitterやブログに投稿する。
もしかしたら作品を売る人もいるかもしれませんが、まあまあ、この辺で。
さて、当たり前のことを文章にしてくると、前提が見えてきました。
場所をネット上に限った創作活動は、他人に見てもらうのが前提である。
他人に見てもらう必要がなければ、作ったまま終わっていればいいはずです。
確かに絵を描くのにPCとペンタブは便利ですが、描いた絵をネットに投稿する必要はありません。
小説はメモ帳に書いて保存すればいいだけですし、作った動画も、撮った写真も、すべて自分の中に収めていればいいはずです。
発表の場の移り変わり
たとえば、絵。
ネットがなかった頃は雑誌に投稿して、それが採用される必要がありました。
画廊を開ければ人に見られる場もありますが、そうでなければ路上に座り込んで絵を飾る努力が必要でした。
小説なら出版社への応募をしなければならず、激戦を勝ち抜いてようやく掲載され、多くの目に触れることになります。
プロを目指すのなら必死に行うこともできたでしょうが、趣味程度の人なら、友達に見せる程度に留まっていました。
インターネットは機会を与える場。多くの人の目に触れる可能性のある場です。
まとめ
なんとなく、正体を掴めてきた気がします。
僕の中での、ネットでの創作活動とは。
①活動の基盤がネットにある。
②見てもらうためのものである。
③趣味、アマチュアの延長線上にある。
こう解釈しました。
①については、活動の場をネットに限定したことで、作品をイベントに持ち込んだら当てはまらなくなるのか、といった言葉の穴に落ちないような配慮です。
③については、最初から利潤目的の創作活動は非常に効率が悪いもので、そりゃお金になっている人もいるでしょうが、好きだという気持ちありきの下積みがあってのものだと思うからです。
ということで、これらを根底に置きつつ、これから記事を書いていこうと思っています。
付録
正直、言葉の意味などを考えていたら意味がわからなくなってきた。
元々ネット文化は「よくわからないもの」であることも多いし、それでいいのかもしれないけれど。だからこそ考えるのか。そうか。