ふとした瞬間に、手を付けてそのまま放置したゲームを遊びたくなります。今がその時だ!
スーパーファミコンで発売された『マリオのスーパーピクロス』。LEVEL1からLEVEL10をすべてクリアし、SPECIALも超えて、ULTRAの難しさに挫折したのでした。ただ、こういった頭の体操は、日を置くと意外にクリアできるもの。
ピクロスとは、縦と横の数字を手掛かりに、並んだマス目をルール通りに塗りつぶすと、絵や文字が現れるというパズルゲーム。お絵かきロジックとも呼ばれていますね。
連勤を終えた翌日の昼頃、少し遅めの起床になりました。さてさて、まどろみながら枕もとのSwitchを起動します。今は昔のゲームカセットも、小さなチップひとつにたくさん入っているのだから、とても良い時代ですよ、いやーまったく。
眠い目を擦りながら、順調にマス目を埋めていきますが、どうしても詰まってしまいます。ああ、前もここで詰まったような。まだ完成していない絵のはずなのに、私の頭の中には、迷画「ULTRA挫折の絵」として飾られているのでした。
ここは一時休戦。顔を洗って、遅めの朝食をとります。寒くなってきたので、温かいスープで一息。歯を磨いて、身支度もなしに、再び布団の中へ。うーん、思い返すと体に悪い。だが、それがいい!
セーブデータを読み込んで、迷画への加筆を試みます。やっぱり手ごわい。今まで通用していたテクニックでは、これ以上先に進めそうにもありません。
と、そこで思いついた新しいテクニックを試してみることに。と言っても、いたってシンプル。要は総当たりです。Aのマス目を埋めるとなると、BとCのマス目も埋まるから……あ、矛盾だ。じゃあAはバツ……そんな調子。後から調べたところ、仮置きという名前がついていました。
しかし、このやり方は時間がかかるかかる。詰まっていた3つの絵を完成させたら、もう昼食をとるには遅すぎる時間に。でもまあ、勝てば官軍。クリアすれば満足ですよ。
やっとの思いでULTRAの画廊を埋めたと思ったら、タイトル画面に戻されました。が、なにやら様子が違う。十字ボタンをぐりぐり押すと、人差し指を立てた手が動き回ります。こうなると、隠された仕組みを探したくなるのがゲーマーの性。気になるところをぽちっと押すと、始まるのは新しいピクロス。
……あれ、ULTRAの先があるの? しょうがないなあ。
12枚の額縁に絵を飾っても、特にクリアにならず。タイトル画面をぐりぐりぽちぽち、ぐりぐりぽちぽち。タイトル画面を飾るマリオの目がウインクしていました。容赦なく目つぶし! 始まるEXTRA13回目のピクロス! サクッとクリア!
……今度はタイトル画面のデザインが変わって、再び12枚の額縁が。おいおい。
7枚目の額縁を埋めた時点で、日が落ちていたことに気付きます。ここでようやく、ひいひい言いながら家事を始めるのでした。
またクリアできなかったかあ……。